2026.02.25
  • 森田智史ブログ
パニック障害は「心」ではなく「神経」の問題です

突然、動悸が強くなる。息が吸いにくくなる。電車や人混みで強い不安に襲われる。病院で検査をしても異常はなく、「パニック障害ですね」と説明される。このような症状で悩まれている方は少なくありません。

パニック障害は、生涯で約3〜5%の方が経験すると報告されています。また、パニック発作そのものは約10〜20%の方が一度は経験するとされています。つまり、特別な人だけに起きるものではなく、神経のバランスが崩れたときに起きる「身体の反応」として理解することができます。


自律神経の乱れが、動悸や不安、生理痛として現れます

パニック発作のとき、身体の中では「交感神経」という緊張をつくる神経が過剰に働いています。本来は危険から身体を守るための反応ですが、この働きが強くなりすぎると、動悸や息苦しさ、不安感として感じられるようになります。

その背景には、「迷走神経」というリラックスに関わる神経の働きの低下が関係していることが分かっています。この神経は首や胸、横隔膜の周囲を通っているため、首や胸の緊張が強い状態や、呼吸が浅い状態が続くと、神経の働きが低下しやすくなります。

また、子宮も自律神経の影響を強く受けるため、自律神経のバランスが乱れることで、生理痛が強くなることもあります。

このような状態では、次のような症状がみられることがあります:

・動悸、心拍数の増加

・息苦しさ、呼吸のしにくさ

・胸のザワザワする感じ、不安感

・めまい、ふらつき

・頭痛、首こり

・不眠、眠りが浅い

・生理痛の悪化



身体が変わってくると、症状は順番に変化していきます

施術を続けていくと、多くの方がまず「首や頭が軽くなった」と感じるようになります。これは、首の周囲の緊張が緩み、自律神経の働きが回復し始めたサインです。

その後、変化は次のような順番で現れることが多くあります。

まず、動悸が起きにくくなります。次に、胸のザワザワする感じや落ち着かない感じが減っていきます。その後、頭痛が減り、不安感そのものが少しずつ軽くなっていきます。そして最後に、睡眠が深くなり、「しっかり眠れるようになった」と感じるようになることが多くあります。

これは、自律神経が徐々に安定し、身体が「安心できる状態」に戻っていくためです。


神経は、身体の状態が変わることで回復していきます

パニック障害は、気持ちの問題だけで起きているわけではありません。首や呼吸、循環といった身体の状態が神経の働きに影響し、その結果として症状が現れています。

身体の状態が変わることで、神経の働きも少しずつ変わっていきます。実際に、「身体が楽になってきたら、不安も減ってきた」と話される方は多くいらっしゃいます。

当院では、次のような部位を中心に身体の状態を評価し、調整を行います:

・頸部(迷走神経や自律神経に関わる重要な部位)

・胸郭(呼吸と自律神経に関係する部位)

・横隔膜(呼吸と循環の中心となる部位)

・頭蓋(神経系全体の調整に関わる部位)

・骨盤(循環や自律神経に影響する部位)

これらの部位の緊張や可動性を整えていくことで、自律神経が働きやすい身体の状態をつくっていきます。

同じような症状で悩まれている方は、一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。

住所〒710-0061
岡山県倉敷市浜ノ茶屋1丁目162
休診日不定休・研修日 

診療時間9:00 – 15:00 / 16:20 – 20:00