- 近藤健心ブログ
桜が咲き始めだんだんと暖かい季節になってきました🌸
しかしこの時期よくあるのが昼夜の気温差
この気温差の影響で
- 咳が続く
- 鈍痛のような頭痛
- ふらつき
- 動悸
- 倦怠感
など様々な症状が出ることがあります。
今回はこの寒暖差での異常がなぜ起こるのか
またそれに対してオステオパシーではどのように見ていくのか
を書いていこうと思います。

恒常性(ホメオスタシス)が大事
人の身体は
外の環境が変わっても内部を一定に保つ仕組み
= 恒常性(ホメオスタシス)があります。
恒常性は「特定の1か所」ではなく、“階層的なネットワーク”で維持されています。
その恒常性の中でも特に大事なのが、
視床下部(中枢の司令塔)
ここがいわば恒常性のセンターです。
役割はかなり広くて
- 体温調節
- 自律神経のコントロール
- ホルモンの調整
- 食欲・睡眠欲の調整
などがあります。
つまりここは
環境変化に対して“どう適応するか”を決めている場所みたいなものです。
そして視床下部からの命令を受けて
実際に動かすのが自律神経
現場で実際に働く役割です。
- 血管を縮める / 広げる
- 心拍を上げる / 下げる
- 発汗
- 内臓の動き
寒暖差で症状が出る人は
この反応スピードや切り替えがうまくいっていない状態です。
免疫は“あとから影響を受ける”
寒暖差があり、自律神経が乱れると
- 血流低下
- 睡眠の質低下
- 腸内環境の変化
その結果免疫が落ちる。
つまり免疫は原因というより影響を受ける側です。
オステオパシーでの見方
先ほど恒常性は視床下部が重要と言いましたが、
実は恒常性は「脳だけ」で維持されているわけではありません
実際の臨床で寒暖差に弱い人は
- 頭蓋・硬膜の緊張
- 胸郭の動き(呼吸)
- 内臓の可動性(特に腸)
- 血流・リンパの流れ
こういった「調整力そのもの」が落ちていることが多いです。
環境に適応する“余白”が少ない状態ともいえますね。
オステオパシーではこの余白をいかに広げれるかがポイントになります。

実際に行っていること
個々の状態で変わりますが、基本的には次の手順でみていきます。
1 全体の状態をみる
まず行っているのは
- 呼吸の広がり
- 身体全体の緊張の分布
- どこがよく動いていて、どこが止まっているか
ポイントとしては
最初から「原因」を決めず
身体がどういう状態にあるかを感じ取る段階です。
↓
2 調整の優先順位を決める
次に見ていくのが
- どこが全体に影響しているか
- どこから触れると変化が出やすいか
例えば
- 頭部(中枢・硬膜)
- 胸郭(呼吸)
- 内臓(特に腸)
- 仙骨・背骨
局所ではなく要所になる部分を見つける
↓
3 中枢と自律神経へのアプローチ
ここが今回のテーマに直結する部分です
施術では
- 頭蓋の動きや緊張
- 脳脊髄液の流れ
- 硬膜のテンション
を通して
視床下部を含めた中枢の働きや、自律神経の状態がどう変化するかを見ていきます。
↓
4 呼吸・循環の改善
次に
- 胸郭の動き
- 横隔膜
- 血流・リンパの流れ
ここが整ってくると
- 体温調節
- 自律神経の安定
に関わる部分が変化してきます。
↓
5 内臓・腹部へのアプローチ
- 腸の動き
- 腹部の緊張
- 内臓の可動性
腸は
- 自律神経
- 免疫
と関係が深いため
寒暖差による不調ともリンクしやすい部分です。
↓
6 全体の統合(再チェック)
最後に
- 呼吸の変化
- 全身のつながり
- 緊張の抜け方
を再評価
「部分が変わったか」ではなく
全体のバランスがどう変わったかを見ていきます。
全部の作業を一回の施術で行うわけではなく、
その時々でどこまでの治癒が働くかを見極めて進めていくことが私たち施術者ができることではないかと思います。
症状を直接変えるというよりも、体の調整力が働きやすい状態をつくることで、結果として寒暖差による不調が軽減していくと考えています。
