2026.04.15
- お知らせ
横隔膜トレーニングが身体感覚を変える ― 島皮質との関係
呼吸は、単に酸素を取り入れるためだけのものではありません。
私たちの身体では、呼吸のたびに横隔膜が動き、内臓、姿勢、自律神経、
そして脳の働きにまで影響を与えています。
その中でも注目されているのが、「島皮質(とうひしつ)」という脳の領域です。
島皮質は、自分の身体の内側で起きている変化
呼吸、心拍、内臓の張り、緊張感などを感じ取る“内受容感覚”を司っています。
つまり、横隔膜を丁寧に使うトレーニングは、単なる呼吸筋の強化ではなく、
身体の内側を感じる脳のネットワークを整える可能性があるのです。
横隔膜と島皮質のつながり
横隔膜は、胸とお腹を隔てる大きな筋肉です。
吸うと下がり、吐くと上がる。
この動きによって肺だけでなく、
胃や腸、肝臓、骨盤内臓器まで優しく動かされています。
この内臓の動きは迷走神経などを介して脳へ伝わり、島皮質で処理されます。
呼吸が浅くなると、この情報入力が減り、
- 身体の感覚が鈍くなる
- 緊張状態に気づきにくくなる
- 自律神経が乱れやすくなる
といった状態につながります。
また横隔膜には脚(きゃく)というものがあり、
これが腰の3番目の骨まで伸びているため横隔膜の動きの硬さが、
腰痛を引き起こす原因にもなりえます。
仰向けで行う横隔膜トレーニング
今回紹介する方法は、横隔膜の働きを高めながら、
内臓の位置関係と体幹の安定を整えるシンプルな方法です。
方法
- 仰向けになり、膝を立てる
- 鼻から大きく息を吸う
- 口からゆっくり長く、最後まで吐き切る
・この時、下部肋骨を内側・下方向へ下げる意識を持つ - 吐き切ったら息を止める
- 息を止めたまま、お尻をゆっくり持ち上げる
- 骨盤を軽く持ち上げ、
- 胃・腸・子宮など骨盤内外の臓器を上へ引き上げるような感覚で行う
- 「肋骨と骨盤の距離を縮める」意識を保ちながら我慢できるところまでキープ
- ゆっくり戻し、自然呼吸へ戻る
このトレーニングでは、
- 横隔膜の挙上・下降運動の改善
- 骨盤底筋との協調性向上
- 内臓下垂へのサポート
- 腹圧コントロールの再学習
が期待できます。
さらに、呼吸を止めた静かな瞬間に、身体内部の感覚信号が強まり、
島皮質がより鮮明に“身体の内側”を認識しやすくなります。
これは、慢性的な疲労感や不安感、呼吸の浅さがある人にとって、とても重要です。
身体を捻ることで腰痛が出る人にもおすすめなので、
是非試してみてください!

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