- 森田智史ブログ
中学生の頃から生理痛がひどかった。
薬を飲まないと学校へ行けない。
社会人になってからは、
・生理前になると体調が悪い
・腰が重い
・下腹部が痛い
・疲れやすい
・イライラする
【年齢別によくみられる特徴】
◾️中学生〜高校生
・生理痛で学校を休む
・鎮痛薬が手放せない
・体育や部活動がつらい
◾️20〜30代
・PMS(月経前症候群)
・生理前のイライラや頭痛
・腰痛や冷えを伴うことが多い
◾️30〜40代
・子宮内膜症
・慢性的な骨盤痛
・婦人科系の不調と腰痛が同時にある
このような悩みを抱えている女性は少なくありません。実際、当院にも中学生から成人女性まで、
・生理痛
・PMS(月経前症候群)
・子宮内膜症
・慢性的な腰痛
・骨盤周囲の痛み
などのお悩みで来院される方がいらっしゃいます。
その中で共通して感じることがあります。それは、「婦人科系の症状が強い方ほど、股関節や骨盤周囲の動きが悪いことが多い」ということです。
もちろん、「股関節が硬いから生理痛になる」という単純な話ではありません。
しかし身体の構造をみると、子宮と股関節は非常に近い位置にあり、筋肉や靭帯、神経、循環を介して密接につながっています。
今回は、なぜ股関節が生理痛や子宮内膜症を考える上で重要なのかを解説していきます。
子宮は左右の股関節の真ん中にある
まずは身体の構造からみてみましょう。
左右の股関節のちょうど中央に子宮があります。
子宮は単独で存在しているわけではなく、
・仙骨子宮靭帯
・円索
・広間膜
・骨盤底筋群
などによって支えられています。また骨盤底筋群は股関節周囲の筋肉とも密接につながっています。つまり、子宮と股関節は別々の組織ではなく、骨盤という共通の土台の上で互いに影響し合う関係にあるのです。そのため股関節の動きが悪くなると、骨盤内の環境にも影響を与える可能性があります。
当院でよくみられる股関節の特徴
婦人科系の症状を抱える方をみていると、
・股関節が開きにくい
・内側へ捻れない
・左右差が大きい
・股関節前面が硬い
・骨盤が動きにくい
という特徴をよく見かけます。
特に生理痛が強い方や子宮内膜症の方では、股関節周囲の筋肉が慢性的に緊張していることも少なくありません。
これは痛みや炎症によって身体が防御反応を起こしている可能性もあります。
生理痛と循環の関係
生理痛を考える上で重要なのが「循環」です。
骨盤の中には、
・子宮
・卵巣
・膀胱
・直腸
だけでなく、
・血管
・リンパ管
・自律神経
も集中しています。股関節は人体最大級の関節であり、歩行や運動によって骨盤周囲の循環を助けるポンプのような役割を担っています。そのため股関節が動きにくくなり、
・活動量が減る
・骨盤が動かない
・筋肉が緊張する
という状態が続くと、骨盤内循環にも影響を与える可能性があります。
実際に施術後やセルフケア後に、
「今回は生理痛が軽かったです」
「薬を飲む回数が減りました」
というお声をいただくこともあります。
単純に股関節を動かすだけでも変わることがある
婦人科系の症状を抱える方へセルフケアをお伝えする際、
まず股関節の運動から始めることがあります。
理由はシンプルです。
股関節が動けば、
・骨盤が動く
・筋肉が柔らかくなる
・血流が改善する
・リンパ循環が促される
からです。
もちろん子宮内膜症そのものを治すわけではありません。しかし身体が回復しやすい環境を作るという意味では非常に重要です。
当院でも股関節の機能改善によって、
・生理痛の軽減
・腰痛の軽減
・下腹部の違和感の軽減
・月経周期の安定
などを経験することがあります。
自律神経との関係

婦人科系の症状では、自律神経も重要なテーマになります。
骨盤内には子宮や卵巣をコントロールする自律神経が存在しています。
また仙骨周囲には副交感神経が分布しており、
・ストレス
・睡眠不足
・慢性的な緊張
などの影響を受けやすい場所でもあります。
そのため当院では、
股関節だけでなく
・呼吸
・胸郭
・骨盤
・仙骨
・自律神経
も含めて全体を評価しています。
森田治療室で考えていること
生理痛や子宮内膜症はホルモンだけの問題ではありません。
もちろん婦人科での診断や治療が最も重要です。
その上で、
身体の緊張
循環
姿勢
呼吸
自律神経
といった要素も症状に影響していることがあります。
当院では特に股関節と骨盤の状態を重要視しています。
なぜなら婦人科系の症状を抱える方の多くに、股関節や骨盤周囲の機能低下がみられるからです。
生理痛や子宮内膜症を「子宮だけの問題」として考えるのではなく、身体全体のつながりの中でみていくこと。
それが改善へのヒントになることも少なくありません。
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