2026.07.10
  • 近藤健心ブログ
【なぜ集中できないのか?】

「やるべきことがあるのに手につかない」

「気になることがあるとそちらに意識が向いてしまう」

「じっとしているのが苦手」

こうした特徴は性格の問題ではなく、脳の働きが関係していることがあります。

その中心の一つが、

大脳基底核(だいのうきていかく)

と呼ばれる脳のネットワークです。


大脳基底核とは?

大脳基底核は脳の深い部分にある神経回路です。

役割を簡単に言うと、

「必要な情報を通し、不要な情報を抑えるフィルター」

のような働きをしています。

私たちの脳には毎秒膨大な情報が入ってきます。

  • 人の声
  • 身体の感覚
  • 感情

もしすべてを同じ強さで感じていたら、脳は処理しきれません。

そこで大脳基底核が

「今必要なもの」

を選び、

「今は必要ないもの」

を抑えているのです。


ADHDとの関係

ADHDでは、

このフィルター機能がうまく働かないことがあると考えられています。

例えば、

仕事中に

  • 時計の音が気になる
  • 外の車の音が気になる
  • スマホ通知が気になる

すると脳は次々に注意を切り替えてしまいます。

これは本人の努力不足ではなく、

脳の情報整理の仕組みが関係している可能性があります。


身体にも影響する

大脳基底核は注意力だけでなく、

身体の動きにも関係しています。

そのため、

  • 落ち着いて座るのが苦手
  • 姿勢を保ちにくい
  • 余計な力が入りやすい
  • 疲れやすい

という特徴として現れることもあります。


オステオパシーではどう考えるのか

オステオパシーでは、

ADHDなどを単に「骨格の歪み」だけとして捉えることはありません。

しかし、

神経系が働きやすい環境を作ることは大切だと考えています。

例えば、

  • 呼吸のしやすさ
  • 胸郭の動き
  • 首や頭部の緊張
  • 前庭覚(バランス感覚)
  • 身体の位置を感じる感覚(固有感覚)

これらの情報は脳へ常に送られています。

もし身体から脳へ送られる情報が過剰だったり、不安定だったりすると、
脳は処理に多くのエネルギーを使うことになります。

そのため施術では、

筋肉を緩めることそのものではなく、

脳が身体の情報を整理しやすい状態を目指す

という考え方を大切にしています。


まとめ

大脳基底核は、

脳のフィルターシステム

とも呼べる重要な場所です。

必要な情報を選び、
不要な情報を抑えることで、

私たちは集中したり、スムーズに身体を動かしたりすることができます。

ADHDを単純に「集中力がない」と考えるのではなく、

脳がどのように情報を処理しているのかという視点で見ると、また違った理解ができるかもしれません。

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