- 近藤健心ブログ
先日の徳島のセミナーで、『内皮』というテーマについて学びました。
内皮とは、血管の内側を覆っている非常に薄い細胞の層です。
血流の調節や炎症反応、血管の透過性など、身体の恒常性を保つうえで重要な働きをしています。
しかし、今回の講義で言われたのは、
「内皮を単独の組織として見ず、身体全体の機能の中で捉える」
という考え方でした。
内皮を単なる構造として捉えるのではなく、治癒や変容が起きる場所として施術を行いました。
オステオパシーは胎生学(成長過程)も大切にする
私たちの身体は、最初から脳、心臓、血管、筋肉、骨が別々に存在していたわけではありません。
一つの受精卵から細胞分裂を繰り返し、組織が分化し、移動しながら現在の身体がつくられていきます。
そのため、完成した身体では離れて見える構造でも、発生をたどると深いつながりがあります。
オステオパシーでは、今ある形だけでなく、
「この身体がどのような過程を経てつくられてきたのか」
という胎生学的な視点も大切にします。
これは、胎児の時だけでなく幼少期や思春期、今現在までにどういう生活をしてきたのか。
どんな環境にいたのかもものすごく重要な指標になってきます。
小さな変化が、全体に影響する
講義では、
「小さな毛細管の世界で起こる変化が、大きな変化を生む」
という話もありました。
身体には非常に細かな血管が全身に張り巡らされています。
大きな筋肉や関節だけではなく、微細な循環や組織環境の変化も身体全体の状態に関係しています。
今回のセミナーでは、そうした細かな変化を「内皮」という視点から感じ取っていきました。
急いではいけない
今回、何度も出てきた言葉があります。
「急いではいけない」
知識やテクニックももちろん大切です。
しかしそれ以上に、
身体が何をしているのかを観察すること。
自分の考えを押しつけずに待つこと。
そして、実際に何が起こるのかを経験すること。
オステオパシーでは、解剖学や生理学だけでなく、
胎生学という「身体がどのように生まれてきたのか」という視点からも身体を考えます。
そして、神経、血管、体液、組織を別々に見るのではなく、
一つの生命としてどのように働いているのか
を感じ取ろうとします。
今回の「内皮」というテーマから、改めて身体を全体として見ることの大切さを学びました。

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