2026.09.18
  • 近藤健心ブログ
股関節を曲げると、付け根がつまる?

「しゃがむと股関節の前側がつまる」
「膝を胸に近づけると、付け根で引っかかる感じがする」
「左右で股関節の曲がり方が違う」

このような症状がみられることがあります。

股関節が曲がりにくいと、「お尻や太ももの筋肉が硬いのかな?」と思われることもありますが、
実際には股関節の前側にある組織や、関節そのものの動きが関係していることもあります。


股関節の前には何がある?

股関節の前側には、

・腸腰筋
・大腿直筋
・関節包
・靭帯
・血管や神経
・滑液包

など、さまざまな組織があります。

その中の一つに、**「腸恥包(ちょうちほう)」**と呼ばれる滑液包があります。

腸恥包は股関節前面の深い部分にあり、主に腸腰筋と股関節周辺の組織との間で摩擦を減らし、
動きを滑らかにする役割を持っています。

股関節を曲げたり伸ばしたりするときには、筋肉だけが動いているわけではありません。

筋肉や腱、関節包などの組織が、それぞれスムーズに滑走することで股関節は大きく動くことができます。

そのため、股関節前面に緊張や滑走性の低下があると、股関節を深く曲げたときに、

「前がつまる」
「奥に何か挟まっている感じがする」
「ある角度から曲げにくい」

と感じる場合があります。


「つまり感」があれば腸恥包が原因?

ここは少し注意が必要です。

股関節前面につまり感があるからといって、必ず腸恥包に問題があるわけではありません。

例えば、腸腰筋の緊張や滑走性、股関節を包んでいる関節包、
大腿骨頭と寛骨臼の位置関係なども確認する必要があります。

また、股関節を深く曲げた際の痛みや引っかかりには、
関節唇やFAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)など、関節内部の問題が関係するケースもあります。

そのため、「つまり感があるから、そこを強くほぐす」という考え方ではなく、
どの動きで、どの場所に、どのような感覚が出るのかを確認することが大切です。


オステオパシーではどうみる?

施術では、まず実際に股関節を曲げて、

「どのくらいからつまり感が出るのか」
「膝を内側・外側に向けると変化するのか」
「左右で動きに違いがあるのか」

などを確認します。

さらに、

・腸腰筋や大腿直筋の緊張
・股関節前面の組織の滑走性
・関節包の柔軟性
・大腿骨頭の動き
・骨盤や仙骨との連動
・腰椎との関係

などもみながら、股関節の動きを制限しているポイントを探していきます。

例えば、股関節を曲げたときに前側がつまっていても、股関節だけを施術することで改善するとは限りません。

骨盤や腰部の動きが変化することで、股関節の曲げやすさが変わることもあります。


「硬いからストレッチ」だけではなく

股関節が曲げにくいと、とにかくストレッチをして柔らかくしようと考えがちです。

しかし、前側につまり感がある状態で無理に深く曲げ続けると、かえって不快感が強くなることもあります。

大切なのは、
「股関節が硬い」という結果だけを見るのではなく、なぜその動きが制限されているのかを確認すること。

股関節の付け根につまり感がある場合には、
股関節そのものだけでなく、腸恥包や腸腰筋などの前面組織、骨盤・腰椎とのつながりまで含めて評価していきます。

森田治療室では、
股関節の動きを細かく確認しながら、一人ひとりの状態に合わせてオステオパシーによる施術を行っています。

「股関節が曲げにくい」
「しゃがむと股関節の付け根がつまる」

といった症状でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

住所〒710-0061
岡山県倉敷市浜ノ茶屋1丁目162
休診日不定休・研修日 

診療時間9:00 – 15:00 / 16:20 – 20:00